概要
打ち合わせと称して葉子と会う。しかし彼にしては本当に珍しく大遅刻。それが彼の運命を変えることになるとも知らずに。
本章1:運命の遅刻
ダンスの照明の仕事をお願いした彼は、簡単な打ち合わせと称して葉子を呼び出した。ちょうど実家に帰る予定だった葉子と駅で待ち合わせをした。
前の晩、決して夜更かしをしたわけではない。それでも、彼にしては珍しく、寝坊をしてしまう。葉子からの電話で起きた彼は、電話口で直謝り。急いで身支度をして電車に飛び乗る。最悪だ。実質初対面に近いわけで、寝坊など・・・彼のプライドもそれを許すわけは無かった。
それでも笑顔で迎えてくれた葉子に、彼は昼食をおごることを提案した。駅の中にあるちっぽけな喫茶店。そこの簡単なサンドイッチがその日の昼ご飯になった。
仕事の話は思った以上にすんなり受けてもらえて一安心した彼。その後何をしゃべったかは定かではない。前回葉子にあってから、メールは何度か交わしていたが、会うのは実質2度目だった。
その夜、実家にいる彼女に、彼は少しばかりの勇気を振り絞ってメールを書いた。
「実家から戻る時、どっかで会いませんか」
もう少し色気のあるメールだったとは思うが、要はデートのお誘い。
「いいよ」
彼は次の日も寝坊することになる。
次回:本章2 「手をつないでもいいですか?」
打ち合わせと称して葉子と会う。しかし彼にしては本当に珍しく大遅刻。それが彼の運命を変えることになるとも知らずに。
本章1:運命の遅刻
ダンスの照明の仕事をお願いした彼は、簡単な打ち合わせと称して葉子を呼び出した。ちょうど実家に帰る予定だった葉子と駅で待ち合わせをした。
前の晩、決して夜更かしをしたわけではない。それでも、彼にしては珍しく、寝坊をしてしまう。葉子からの電話で起きた彼は、電話口で直謝り。急いで身支度をして電車に飛び乗る。最悪だ。実質初対面に近いわけで、寝坊など・・・彼のプライドもそれを許すわけは無かった。
それでも笑顔で迎えてくれた葉子に、彼は昼食をおごることを提案した。駅の中にあるちっぽけな喫茶店。そこの簡単なサンドイッチがその日の昼ご飯になった。
仕事の話は思った以上にすんなり受けてもらえて一安心した彼。その後何をしゃべったかは定かではない。前回葉子にあってから、メールは何度か交わしていたが、会うのは実質2度目だった。
その夜、実家にいる彼女に、彼は少しばかりの勇気を振り絞ってメールを書いた。
「実家から戻る時、どっかで会いませんか」
もう少し色気のあるメールだったとは思うが、要はデートのお誘い。
「いいよ」
彼は次の日も寝坊することになる。
次回:本章2 「手をつないでもいいですか?」
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